語学学習

クリス・ロンズデール「どんな外国語でも半年でマスターしてしまう方法」

How to learn any language in six months | Chris Lonsdale | TEDxLingnanUniversity

「どんな大人でも半年以内に外国語を流暢に使えるようになる」と言ったらどう思いますか? 心理学研究に基づく5つの原則を守り7つの実践を行うことでそれは可能だとクリス・ロンズデールは言います。才能も現地生活も必要ありません。(Youtubeより)

はじめに

11歳の時にソ連の研究者に手紙を書いて睡眠学習について聞いたことがある。
⇒これは枕元にテープレコーダーを置いて夜中に眠っている間に学習する方法。
 ⇒これはうまくいかなかったが、ここから心理学に興味を持つようになった。

1981年に中国に行くことになった。
⇒2年以内に中国でネイティブになる!決心
 ⇒西洋人は10年かかると言われていた

そこで心理学の研究成果を応用
⇒半年で中国語を流暢に話せるようになった
⇒ネイティブになるのはもう少しかかった
⇒当時は他の言語を勉強する環境や手段は少ないためは勉強するにもひどく苦労した

そこで一つの疑問を持った。
⇒どうすれば大人が外国語を早く・簡単・効率的に習得する手助けができるか?

世界にはいろいろな問題がある
⇒環境問題や社会問題など
 ⇒互いに意思疎通できなかったらもっと問題になる
 ⇒意思疎通できるようになることが重要
⇒その答えは簡単。周りで既にできている人やうまくいっている人状況を見つけて原因を追究すると良い。
 ⇒これをモデリングという。
  ⇒自分はこのモデリングを言語学習に応用する研究をしてきた。
   ⇒それが「どんな大人でも半年で外国語ペラペラになれる」という成果につながった。

そんなことは無理だと思うかもしれないが、人類の歴史上、飛行機の場合は鳥がお手本、 車も空を飛べるようになった。ウィング・スーツを着れば空も飛べる⇒これはムササビの飛び方をまねした。

外国語も5つの原則と7つの実践で半年でペラペラになる

語学学習には誤解がある
1.才能が必要という誤解

2.その国に行って外国語に浸かる必要がある
 海外にたくさんいる中国人も10年20年住んでも一向に英語が話せるようにならない。環境に浸かるだけではだめ。

5つの原則

これから5つの原則を紹介するが、それらは注意力・意味・関連性・記憶に全て密接な関係がある
⇒危険が迫った経験があるとそれは記憶に残るということ
⇒自分の目標に関わることであれば記憶に残る

原則1.自分に関わる言語に集中すること

森の途中で熊の痕跡を見つけたら最初はわからなくても後で遭遇することになったら
以後は気を付けることになる。これが注意を払うことで記憶に残るということ。

原則2.その言語を最初からコミュニケーションの道具として使うこと

仕事の同僚が週2回夜間学校で2時間づつ、家でも練習していたが身につかなかった。
しかし、仕事で48時間以内に中国語の研修マニュアルを完成させないといけないという状況になってしっかり身につくことができた。
⇒自分の目標に密接に関わっていたからできた

原則3.伝達内容を前もって理解していれば言語は無意識のうちに身につく

中国で夜行列車に乗った時、警備員と話をした。その時に興味を持ってくれて8時間くらい身振り手振りや絵を描くなどして必死に伝えてくれた。その2週間後くらいから部分的にでも中国語について理解ができるようになってきた。

この事は理解によるインプットと言われて20~30年研究されてきている。

原則4.語学学習は肉体的トレーニングと同じ

 先駆者のスティーブン・ クラッシェンは関連する研究成果を発表している

 紫の棒は学校で文法中心に習ったグループの成績
 緑の棒は理解可能なインプットで学習したグループの成績
 ⇒つまり実践的な理解が習得のカギになる
  多くの点で外国語学習はむしろ肉体的トレーニングに近い

 台湾の大学を優秀な成績で卒業したある女性はアメリカに留学したが 
 周りの人の言葉が分からなかった
 ⇒わからなければ理解ができず学ぶこともできない
  ⇒聞き取るようになる方法は肉体的トレーニング

 顔には43の筋肉がありそれらを連動させることで他の人が理解できる音声を作り出す

 外国語学習も顔が痛くなるような筋肉痛になるようでなきゃいけない

原則5.語学学習をするときは心理状態が重要

悲しみ・怒り・不安などネガティブな感情があると学習はうまくいかない
⇒楽しくリラックスし脳からアルファ波が出て好奇心が感じられたら素早く学べる

特に完璧に理解しようとすると終始いら立つ
⇒逆にわからないところがあっても気にせず分かる部分に注意を傾けるならリラックスして速やかに学べる

7つの実践

実践1. たくさん聴くこと

学習している外国語をとにかくたくさんきくことになる環境を整える
⇒言語のリズムや繰り返されるパターンなど目立つ部分に注意を傾ける
 ⇒脳を浸す

実践2.言葉より先に意味を知ること

身振り手振りなどで人間のコミュニケーションは行われる
⇒それは理解可能なインプットによって理解している

実践3.単語を組み合わせること

動詞10個・名詞10個・形容詞10個だけで1000個の異なる文章が作れる
⇒赤ちゃんの意思疎通と同じ

実践4.核の部分に集中すること

頻繁に使われる部分を覚える
英語であれば1,000語で日常会話の85%をカバーできる
3,000語あれば95%をカバーできる
3,000語で英語は話せるということ

1週目:学ぶ上で必要な言い回しを覚える(道具箱を整える)
    ⇒「分からない」「どういう意味ですか?」
     学ぶ言語で言えるようにしてそれを役立つ道具として使って他を覚えていく

2週目:「わたし」「これ」「あれ」「あなた」「あげる」「あつい」
    幼児のようにコミュニケーションができるようにする

3・4週目:つなぎ言葉を学習する
      「だけど」「しかし」「だから」など
      分をつなげてより複雑な意味を表現できる
      ⇒その時点で話せるといえる

小さな子供も文法や発音が変なところもあるが、簡単な単語の組み合わせで
親は理解できる
⇒だから子供は安心できる環境で話し自信を持つことができる

親は子供に分かるようにジェスチャーをして理解可能なインプットのある環境を手に入れる

実践5.外国語の親を得る(その言語を教えてくれる)

外国語の親の条件
・あなたの言うことが変であっても理解しようと努力すること
・あなたの間違いを無理に訂正しないこと
・あなたがいったことをどう理解したかフィードバックを返し
 適切な受け答え他や正しい言い方がわかるようにすること
・あなたに分かる単語をつかうこと

実践6.顔の動かし方をまねること

ネイティブ話者を見る機会があれば顔の動きもよく観察すること
もしネイティブがいなくても教材などで口の動きが分かる教材だと頭に入りやすい

実践7.イメージの直結

多くの間違った外国語学習者がやるのは母国語の単語と外国語の単語を紐づけて覚えること
例) Fire ⇒ 火
記憶するまで覚えるので非常に非効率

イメージやそれに関する記憶から入って覚える
⇒別の経路から出る「同じ箱 別の道」と呼んでいる
 この経路は時間をかけて形成される
 何度も繰り返すうちに上達し無意識にできるようになる

これらを一つだけでも実践すれば上達するが、全部実践すれば半年で覚えられる

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